カレー作りで味が物足りないと感じることはありませんか?
調味料を足して味を修正したいけど、何が一番合うのか知りたいですよね。
そんな時に役立つ手持ちの調味料をピックアップしていきます。
ソースやバターなど手軽に試せるアイテムを選んでいますよ。
また、薄味になってしまう理由や、カレーがゆるくなりすぎたときの対処法もご紹介していきます。
後半では味を改善するためにひと工夫したレシピも掲載していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
カレーが薄味になる2つの理由
そもそもなぜカレーが薄味になってしまうのでしょうか?
ここではその理由を2つ解説していきます。
理由①ルーの水分過多
カレーが薄味になるケースで多く見られるのは、水っぽくなってしまうことで、その主な原因は水を多く入れすぎてしまうことです。
大量に調理する際にレシピ以上に水を加えると、結果的にスープのようになりやすいでしょう。
また、レシピ通りに作ってもルーが薄くなる場合は、使用する食材から余計な水分が出ることが原因の一つです。
特に水分を多く含むナスや冷凍シーフードを使う際は注意が必要です。
理由②風味が不足している
カレーの調理は基本的に簡単ですが、時にレシピを参照せずに目分量でルーや食材を加えることもあります。
これによりルーが不足し、結果的に味が物足りなくなることがあるのです。
また、カレーに欠かせない玉ねぎは、十分に炒めることで甘みと旨味が増すでしょう。
炒め不足では玉ねぎのポテンシャルを活かせず、風味が弱まる原因となります。
さらに、肉や魚介類を加えずに野菜だけでカレーを作ると、旨味やコクが不足し味が薄く感じられることもあるでしょう。
これはルーの量が不十分であるか、風味を加える食材が足りないことが主な原因です。
風味豊かなカレーに変身させる調味料8選
調味料①焼き肉のたれ
焼き肉のたれは、にんにくやリンゴ、はちみつなど豊富な成分を含み、カレーに深みと旨味を加えるのに適しています。
ただし、入れすぎると味が強くなりすぎるため、最初は大さじ1杯から始め、徐々に加えると良いでしょう。
市販されている多様な焼き肉のたれの中でも、カレーには基本的なタイプが最適です。
調味料②カレー粉
カレー粉はスパイス好きに特にお勧めできる調味料です。
含まれる香辛料がカレーの塩味を引き立て、更なる風味を加えます。
一度にたくさん加えると辛くなり過ぎる恐れがあるため、少しずつ味を調整しながら加えるとよいです。
追加の辛味が欲しい場合、一味唐辛子を加えるのも良い選択です。これにより、カレーに異なる種類の辛さをプラスできます。
調味料③インスタントコーヒー
薄味のカレーにインスタントコーヒーを少量加えると、独特の苦味とコクが生まれます。
初めは小さじ1杯から試し、好みに合わせて量を調整するのがおすすめですよ。
コーヒーを多く加えすぎると苦味が強まりすぎるので注意が必要です。
成熟した味わいのカレーが好きな方に特に向いており、家庭にあるインスタントコーヒーで十分な味わいが得られます。
調味料④ウスターソース
カレーに層を加えたい時、ウスターソースが効果的です。
ウスターソースが手元にない場合は、オイスターソースやとんかつソースがよい代替品です。
これらを加える際は、少しずつ味を確かめながら調整することが大切です。
調味料⑤コンソメ
コンソメは肉や野菜の風味が濃縮されており、薄味のカレーに加えることで瞬時にコクが増します。
試しに小さじ2杯から始めてみるのがおすすめです。
キューブタイプはそのままでは溶けにくいため、細かく砕いてから使うと効果的です。
調味料⑥白味噌
白味噌を加えることでカレーにクリーミーなコクと柔らかさが生まれます。
赤味噌を使うと、さらに濃厚で深みのある味わいになりますが、味噌は少量から始め、強すぎないように注意してください。
調味料⑦バター
カレーにバターを加えると、リッチな風味がまろやかさをもたらし、水っぽさを防ぎます。
食べる直前にバターを加えると、香りも楽しめますよ。
通常、大人2人分のカレーには大さじ半分のバターを加えるとよいでしょう。
調味料⑧シチューのルー
カレールーがない場合でも、シチューのルーを代用することができます。
クリームシチューやビーフシチューのルーはカレーともよく合うのです。
カレーが通常よりマイルドな味わいになりますが、小麦粉ベースのルーは自然にカレーに溶け込みます。
ルーは1個から試し、味を調整しながら追加するのがおすすめですよ。
水分が多くなってしまったカレーへの対応策
対応策①カレーを濃縮する
カレーの水分が多いと感じる場合、まず試すべきは煮詰める方法です。
余計な調味料を加える前に、カレーをゆっくりと煮詰めてみましょう。
これにより、具材の自然な風味が増し、より美味しくなります。
煮詰めている間、焦げ付きやすいので、常にかき混ぜることが重要です。
適切なとろみが得られたら、加熱を停止します。
対応策②小麦粉の水溶きを追加
小麦粉を水で溶いてカレーに加えると、簡単にとろみを出すことができるでしょう。
一般的には小麦粉と水を1:1の比率で混ぜます。
クラムチャウダーを作るときのように、しっかりと混ぜ合わせることでダマを防げますよ。
ただし、入れすぎると不味くなる可能性があるので、少しずつ加えるのがコツです。
小麦粉がない場合は、片栗粉を同様に使用してもよいでしょう。
対応策③じゃがいもでとろみを加える
カレーに含まれるじゃがいもを潰して、自然なとろみを加えることができます。
じゃがいもをマッシュしてカレーに混ぜると、自然なデンプンがとろみを増しますよ。
とろみが足りない場合は、さらにじゃがいもを追加してもよいでしょう。
加熱したじゃがいもを潰してカレーに混ぜると、手軽に調整ができます。
対応策④カレーを別の料理に変える
水っぽくなったり、味が薄いカレーは、他の料理へのアレンジもおすすめです。
カレーの風味は多くの料理に合わせやすく、カレーうどんやカレードリア、カレー鍋などに変えることができます。
それぞれの状況に合わせてアレンジを試してみてくださいね。
風味が薄いカレーの変身レシピ
カレーうどん
【材料】(1人分)
- カレー:200cc
- 冷凍うどん:180グラム
- 油揚げ:1枚
- 3倍濃縮のめんつゆ:20ml
- 水:150ml
- 青ねぎ:1本
- クミン:ひとつまみ
- チリパウダー:ひとつまみ
【調理手順】
- 油揚げを沸騰した湯で3分間茹で、油抜きした後、キッチンペーパーで水分を拭き取り、1cm幅に切る。
- 青ねぎは、緑色の部分を飾り用、白い部分を煮込み用にそれぞれ切り分ける。
- 冷凍うどんを1分30秒茹で、水を切る。
- 別の鍋に水とめんつゆを入れて熱し、油揚げ、青ねぎの白い部分、カレーを加えて煮込む。
- 鍋が沸騰したら、茹でたうどんを加え、2分間煮込む。
- 最後にクミンとチリパウダーを加えて、好みの辛さに調整する。
- 完成した料理を器に盛り、トッピングとして青ねぎの緑色の部分を散らす。
めんつゆがカレーに深みを加え、クミンやチリパウダーでスパイスを効かせることができます。
今回は冷凍うどんがおすすめなのでご紹介しましたが、お手持ちのどんなうどんでも代用可能です。
カレーライスグラタン
【材料】(3人分)
- カレー:必要量
- 白ご飯:3杯
- とろけるタイプのチーズ:お好みで
- 細かく刻んだパセリ:少々
【調理手順】
- 白ご飯をボウルに入れ、温かいカレーを3杯分加えてよく混ぜる。
- 混ぜ合わせたご飯を耐熱皿に移す。
- さらにカレーを上からかけ、十分に覆う。
- 表面にとろけるチーズをたっぷり敷き詰める。
- トースターやオーブンを使って、チーズが焦げるまで焼き上げる。
このレシピは、風味が薄いカレーを使って美味しいカレーライスグラタンを作る方法です。
チーズをたっぷり使用することで風味が増し、子どもたちに特に喜ばれる料理になりますよ。