多くの物を持つことが、持たないことと同じである可能性について解説

多くの物を持っていると、時には何も持っていないのと同じ感覚に陥ることがあります。

 

てんかな
物をたくさん持つことが最善の選択だとは限りません。

 

実際には、余計な物を持つことで、必要のない仕事や余分な手間が増えることがあります。

 

この問題について、もっと詳しく説明していきましょう。

家にあるはずの物がすぐに見つからない原因5つ

物が多すぎると、「これが必要!」と思った時に、すぐに見つからないことがあります。

 

てんかな
実際、その物が自宅にあるのかすら確信が持てなくなることがあるでしょう。

 

物があるはずなのに、存在を忘れたり、見つけることができなかったりするのはなぜでしょうか。

 

ここからは、その原因を探り、同じ問題が自分の家にも起こっていないか考えてみましょう。

1.多すぎる視覚情報が引き起こす混乱

物が溢れていると、目にする情報の量が増え、それを脳が効率よく処理できなくなることがあります。

 

たとえば、狭いキッチンのカウンター上にコーヒーメーカー、フードプロセッサーが置いてあったり、ファストフードに付いてきたおもちゃ、食べかけのスナック菓子が散乱してたり、返却予定の図書館の本と雑誌が無秩序に置かれているなど。

 

脳はこれらを個々の物として区別することが困難になります。

 

これが原因で、必要な物が目の前にあるにもかかわらず見落としてしまい、延滞金を払う事態に至ることもあります。

 2.スペースの制約がもたらす混乱

物が多すぎると、限られたスペースにすべてを押し込む必要が生じ、各アイテムへのアクセスが困難になります。

 

特に奥行きのある収納スペース、たとえば押入れでは、奥にあるものを取り出すためには手前の物をどかさなければならないため、非常に効率が悪くなるでしょう。

 

目に見えない物は忘れられがちで、存在すら怪しくなります。

 

物を動かして探す作業は、大きな時間と労力を必要としますので、忙しい日々の中で、このような余分な手間は避けたいものです。

 

しかし、必要なときにすぐに物が見つからないと、散らばった物を見てがっかりすることもあるでしょう。

 

結果として、「探している物はもうここにはないのかもしれない…あきめて新しい物を買おう。」と思うことが多くなります。

3.心理的な圧迫感とその影響

物が溢れていると、必要なものを探すのが非常に困難になるでしょう

 

たとえば、押入れの扉を開けた瞬間、目の前の混沌とした状態に心が折れ、「これは見るべきではなかった…」と思ってすぐに閉じたくなることがあります。

 

物を探すことの物理的な困難さも問題ですが、それを超えた精神的な負担が大きな障害となるのです。

 

「こんなに散らかった場所をどうにかしたい」と思いながらも、実際に手を付けるのが億劫になります。

 

たとえば、実家の納屋や家の使用していない部屋など、物がたまりやすい場所の掃除を後回しにする人が多いのは、そうした作業に直面すること自体が大きなストレスと感じられるためです。

 

物が多い環境では、探し物をするだけでなく、整理を始めること自体が負担となり、結果的には何も手をつけずに放置することが多くなります。

 4.所有物の見失いとその影響

あなたは同じ本を2回買ったり、似たような服を何枚も買ったりしたことはありますか?

 

てんかな
私にもそういった経験が何度かありますよ。

 

物が多すぎると、何を持っているのか把握が難しくなり、必要なものを再度購入してしまうことがあります。

 

断捨離を行った後、私は同じものを繰り返し買うことがなくなりました。

 

物が多いと、多くの人がそれを箱やケースに収納しますが、いったんしまうと中の物の存在を忘れがちです。

 

たとえ透明なケースでも、中身が見えにくい場合、中のアイテムを確認することは困難でしょう。

 

また、多くの物を一つのケースに詰め込むと、視覚情報の過多により、ただの混沌とした集合体として認識してしまいます。

 

物が少ない場合、どこに何があるかを簡単に把握できるでしょう。

 

たとえば、私はゴミ袋を使用する場所に応じて異なる場所に保管したり、キッチンの下には一般ゴミ用と生ゴミ用の袋を置き、洗濯機の近くにはリサイクル専用の袋を置いています。

 

これにより、必要なものをすぐに見つけることができますが、同じ種類の物が複数の使用場所や機会で異なる場所にある場合、全てを記憶するのは難しくなります。

 

結果として、物が多いと整理整頓をしようとしても、システムが複雑になりすぎて把握しきれなくなるのです。

 

これが、必要なものがあるのかどうか分からず、結局同じものを何度も購入してしまう原因になります。

 5.取り出しにくさが使われない原因に

物が多すぎると、必要な物の使用頻度が自然と低下します。

 

これは、何がどこにあるのかを把握するのが難しくなるためです。

 

たとえその場所が分かっていても、多くの物に覆われて取り出しにくい状態になっていることが一般的です。

 

取り出すのが困難なため、結果的にその物を使わなくなるでしょう。

 

人間は本能的にエネルギーを節約しようとします。

 

これは進化の過程で生き残るために発達した本能で、無駄な労力を避けてできる限り効率的に行動することを好むのです。

 

これが、ライフハックが人気を博している理由の一つでしょう。

 

また、無料で何かを得られることや、使わなくなったものを捨てずに保持し続ける行動も、エネルギーの無駄遣いを避けたいという思いからです。

 

物を手に入れるには労働が必要で、そのためのエネルギーを消費するため、できるだけ少ない労力で最大の効果を得ようとするのは自然なことでしょう。

 

しかし、その結果として、少しでも取り出しにくい場所に物があると、それを使うことを避け、最終的にはその存在すら忘れてしまうことがあります。

まとめ

物を多く持つことが、実際には持っていないことと同じ効果を持つことが明らかになりました。

 

多くの物を持つことで引き起こされる問題は以下の通りです。

  • 時間の無駄遣い
  • 金銭的な損失
  • 精神的なストレス

 

これらの問題に対処する最良の方法は、不要な物を処分することになります。

 

物が多すぎても、それを適切に使うことができなければ、持っていないのと同じです。

 

さらに、余計な心配や作業が増えるため、持たないほうが良い場合もあります。

 

この記事を読んで、もし自分も多くの物を持つことが実際に有益であるかどうかを考えてみてください。

 

使わない物は思い切って手放すことで、より快適な生活が手に入るかもしれません。