非番とは休みとどう違うのか?非番のある仕事の具体的な勤務形態

「非番と休み、その違いって何?」

 

「警察官や消防士、病院勤務での非番とは、具体的にはどういうこと?」

 

職場でよく耳にする「非番」という言葉ですが、一体何を意味するのでしょうか?

 

てんかな
非番と聞くと、休みと同じように思ってしまうけど、実際のところはどうなのでしょう?

 

もし非番がただの休日と同じだったら、気軽に遊びに行ったり、旅行を楽しんだりできると思うかもしれませんが、それは本当にそうでしょうか。

 

そこで、本記事では非番と休みの違いについて解説していきます。

 

「非番」の意味と通常の「休み」との違い

一般のオフィス環境ではあまり聞かない「非番」という用語。

 

この言葉がよく使われるのは、休日や夜間シフトが存在する特定の職業や公共機関です。

 

具体的には、警察官、消防士、医療従事者、鉄道員、郵便局員などがこれに該当します。

 

これらの職場では、通常の土日祝日を含む週休二日制とは異なり、シフトベースでの勤務が一般的です。

 

このような仕事では、大まかに以下の3つのカテゴリーで勤務が分類されます。

 

  • 通常勤務
  • 非番
  • 休日

 

職種によっては勤務形態に若干の差があるため、さらに細かい勤務体制を採用している場合もありますが、基本的にはこの3つのカテゴリーが存在します。

 

これら3つの勤務形態について詳しく解説していきますね。

 

「勤務」とはどういうことか?

「勤務」とは、一般的には「仕事を行う日」を意味します。

 

てんかな
勤務日は、通常通り出勤して日々の業務をこなしますよ。

 

ただし、夜間シフトがある警察や消防などの公的機関では、一般企業の定時「9時~17時」の勤務スタイルとは異なり、勤務時間はさまざまです。

 

たとえば、以下のような勤務があります。

 

  • 警察官や消防士は、朝9時から翌朝9時まで勤務することもある。
  • 刑務官は、朝7時から翌朝7時まで勤務することがある。
  • 鉄道運転士は、昼12時から翌日11時まで勤務することもある。

*勤務地によって、これらの時間帯は変動することがあります。

 

これらの職種では、昼夜を問わず24時間勤務が一般的であり、勤務中には休憩や仮眠の時間も設けられますが、夜間を通じての勤務が多く、肉体的にはかなりの負担があります。

 

さらに、自衛官の場合、通常勤務に加えて「当直勤務」という形態もあり、これは朝8時から翌朝8時までの24時間体制での勤務になるのです。

 

「休み」とはどういうことか?

 「休み」とは、その文字通り「休日」のことを指します。

 

休日であれば、個人は自分の時間を自由に使うことが可能です。

 

たとえば、ショッピングに出かけたり、家でゆっくりリラックスしたり、ドライブに出かけることも可能ですよ。

 

連続した休日があれば、もちろん旅行に行くことも選択できます。

 

この「休み」という言葉は、一般的な企業における休日と同様の意味を持ちます。

 

「非番」とはどういうことか?

「非番」とは、一般的に「勤務のない日」として理解されます。

 

広義では「休日」と似ており、勤務がないため家でのんびりしたり、買い物やレジャーを楽しむことができますよ。

 

これを聞くと、「休日」や「休暇」と似ていると思われるかもしれません。

 

たとえば、警察官や消防士の場合は、夜勤や当直の翌日を「非番」とすることが多いです。

 

以下のようなスケジュールです。

 

  1. 日目:勤務(9時~24時)
  2. 日目:非番(24時から翌9時までは勤務、その後は非番)
  3. 日目:休日(完全な公休)

 

しかし、「非番」という状態は完全な休みとは異なり、緊急時には職場からの呼び出しに応じる必要があるため、必ずしも完全な自由が保証されるわけではありません。

 

つまり、「非番の日」は緊急時に迅速に職場に出勤できる状態を保つ必要があります。

 

自宅でリラックスしたり、近場での買い物などは問題ないですが、呼び出しにすぐに応じられないような遠方への外出は避けるべきです。

 

一部の職場では「自宅待機」という表現を用いて、「非番の日は基本的に自宅で待機し、必要に応じて即座に出勤する」というルールを設けています。

 

「非番」と「休み」の違いとは?

「非番」と「休み」の主な違いは以下の通りです。

 

  • 休み:完全な休日で、活動は完全に自由です。
  • 非番:基本的には休養日で、自由に過ごしてもよいが、緊急時に出勤する可能性があります。

 

要するに、休日はデートや旅行などを自由に楽しむ日ですが、非番の日は職場に出勤する必要はないものの、緊急時に備えて身近な場所に留まる必要があるのです。

 

まとめ

総じて、「非番」は「基本的には休みであるが、緊急時には出勤する必要がある待機日」という性質を持ち、「休み」は「完全に自由な休日」ということになります。

 

そのため、休みの間はどこへでも行けますが、非番の日は近場に留まる必要があるでしょう。

 

本記事が警察官、消防士、刑務所職員、自衛隊員、医療関係者、鉄道職員など非番制度が存在する職業の方や、そのような職業に就いている人の恋人や配偶者にとって有益な情報となれば幸いです。