翌日でも安全でおいしい!刺身の正しい保存と消費方法を詳しく解説

「刺身は翌日も食べられるのかしら?」

 

「昨日の刺身、今日食べても問題ないのかな?」

 

「生魚の賞味期限や消費期限ってどのくらい?」

 

年末年始やお盆などの特別な行事で刺身を大量に注文すると、余ることもよくありますね。

 

てんかな
スーパーでお得な値引き刺身をたくさん買ってしまうことも。

 

美味しい刺身を捨てるのはもったいないですが、翌日食べても安全かどうか心配になることもあります。

 

そこで今回は、刺身の適切な賞味期限と消費期限に関する情報を詳しく解説します。

 

刺身の消費期限と賞味期限の違い、新鮮な状態を保つ方法、傷んだ刺身の見分け方、翌日に残った刺身の美味しい食べ方など、幅広くご紹介していきますよ。

刺身の保存期間とは?安全性と美味しさのための基準

新鮮な刺身はその日持ちの短さで知られているでしょう。

 

そこで、具体的にどれくらいの期間が安全で美味しい状態で食べられるのか、というのは重要な疑問です。

 

一般に、食品の消費の際の基準として、「賞味期限」と「消費期限」があります。

 

  • 賞味期限:製品が最も美味しい状態である期間を指します。
  • 消費期限:製品を安全に消費できる期間を示します。

 

てんかな
なるほど、賞味期限と消費期限は異なる概念なんですね。

 

賞味期限が過ぎても、食品がすぐに腐るわけではありません。

 

味や品質は多少落ちるかもしれませんが、一般的には安全に食べられます。

 

しかし、消費期限を過ぎた場合は、食品が傷む可能性が高く、食べることは推奨されません。

 

いつまで刺身を食べられる?自分で判断する消費期限

刺身の消費期限に関して、スーパーマーケットで購入するとパッケージに記載されていますよね。

 

しかし、以下のような状況では明記されていないことが多いでしょう。

 

  • 伝統的な魚屋で買った場合
  • お寿司屋さんで刺身の盛り合わせを購入した場合
  • 自分で釣った魚を捌いた場合

 

これらの場合は、消費期限を自分で見極める必要があります。

 

てんかな
難しそうと感じるかもしれませんが、心配無用ですよ。

 

ここで、判断のための基準点をいくつかご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

 

スーパーマーケットの刺身の消費期限は短期間

スーパーマーケットで売られている刺身の消費期限は、通常1日から2日程度と比較的短い傾向にあります。

 

これは、漁港からスーパーマーケットの店頭まで、魚が多段階の物流プロセスを経るためです。

 

この過程で、魚の鮮度は徐々に落ちていくんですね。

 

もちろん、物流経路が長い場合は、冷凍保存などの方法を取り入れて鮮度を維持し、消費期限を延ばす工夫が施されています。

 

しかし、店頭に並んだ時点での鮮度がピークであり、その後は品質が徐々に低下すると考えられるでしょう。

 

刺身はいつ食べるのが最もおいしい?

刺身が最も美味しいのはいつか、すなわちその賞味期限は、鮮度を基準に考えると、通常、釣りたての当日が最もよいとされています。

 

魚は釣られた瞬間が最高の鮮度を誇り、時間が経過すると徐々に鮮度が低下していくのです

 

そのため、最も新鮮な刺身を楽しむには当日が理想とされます。

 

ただし、一部の漁師は、刺身を一晩熟成させると翌日のほうがさらに美味しくなると考えています。

 

てんかな
この点は個人の好みに左右されるので、どちらがよいかは一概には言えませんよね。

 

刺身の熟成効果で味わいは向上するのか?

刺身を熟成させることには、低温での保管という手法を用いることで、以下のようなメリットがあります。

 

  • 死後硬直が解消され、刺身がより柔らかくなる
  • 適度な水分が蒸発し、魚の旨味が際立つ
  • 賞味期限を約5日から1週間程度延ばすことが可能

 

漁業に従事している人たちの中には、新鮮な刺身よりも一晩寝かせた刺身の方が好きという人もいるようですね。

 

  • 新鮮な刺身:身が弾力があって歯ごたえがある
  • 熟成された刺身:身がしっとりとでもっちりとした食感

 

しかし、刺身を熟成させるためには、最初から新鮮な魚を低温で保存することが重要です。

 

スーパーマーケットで購入された魚の場合、既に鮮度が落ちていることが多いので、これらの魚を熟成させるのは困難です。

 

そのため、パッケージに記載されている賞味期限や消費期限を守ることが大切でしょう。

 

刺身の種類ごとの賞味期限の違い

刺身に使われる魚の種類によって、賞味期限は異なることがあります。

 

  • 大型魚(マグロ、ブリ、シマアジなど):約2〜3日
  • 中型魚(ハマチ、カツオ、サーモン、フグなど):約1〜2日
  • 白身魚(タイ、ヒラメなど):約1〜2日
  • 青魚(アジ、イワシ、サンマ、サバなど):約1日
  • イカ、タコなど:約1〜2日

 

脂が多い魚種、例えばマグロは他の魚種に比べて賞味期限がやや長めです。

 

しかし、サンマやイワシなどの青魚類は食中毒のリスクが高いため、特に注意が必要です。

 

これらは購入したその日に食べることをおすすめします。

 

刺身の盛り合わせを買う場合は、青魚類から先に食べるのがよいでしょう。

刺身の冷凍保存で持続期間が延びるのか?

特売でたくさん買ってしまった刺身がある場合、腐敗を防ぐため冷凍保存するのが一つの方法です。

 

刺身を冷凍することにより、生で食べられる期間を約1週間まで延ばすことができます。

 

万が一、冷凍した刺身を食べるのを忘れた場合でも、加熱して調理すれば、購入後約1ヶ月まで食べることができるかもしれません。

 

てんかな
買い過ぎた魚は冷凍保存を試してみるとよいですよ。

 

ただし、青魚類の場合、冷凍保存しても消費期限を大きく延ばすのは難しいので注意が必要です。

 

刺身を冷凍保存する適切な手順

  1.  刺身をキッチンペーパーで包み、余分な水分を吸収させる。
  2. 空気を最小限にするため、ラップでしっかり包む。
  3. さらにアルミホイルで包み、二重に保護する。
  4. ジップロックバッグやフリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存する。

 

この保存方法は切り身にも応用可能ですが、刺身が塊(ブロック)の形の時に最も効果的です。

 

なので、切り身の冷凍保存の場合は、できるだけ早めに食べることをおすすめします。

 

冷凍刺身を美味しく解凍する方法

冷凍した刺身を美味しく解凍するためには、余計な水分をできるだけ取り除くことが重要です。

 

そのため、凍ったままの刺身をキッチンペーパーで包み、ラップをして、冷蔵庫でゆっくり解凍させるのがおすすめ。

 

解凍を始める最適なタイミングは、食べる前日の夜です。

 

急いで解凍する必要がある場合は、刺身をフリーザーバッグに入れて氷水に浸す方法がよいでしょう。

 

てんかな

これなら約1時間で解凍できますよ。

 

賞味期限を1日過ぎた刺身は食べられる?

「賞味期限や消費期限を1日過ぎた刺身を食べて大丈夫か?」という疑問は、多くの人が持っているでしょう。

 

一般的に、スーパーで購入した刺身の消費期限は「当日」とされていることが多いです。

 

基本的には「消費期限を過ぎた食品は食べないほうが安全」とされています。

 

しかし、実際には我が家では賞味期限が切れた翌日でも刺身を食べることがあります。

 

その理由は、刺身が本来1〜2日、種類によっては3日ほど持つことがあるからです。

 

てんかな

これまでにお腹を壊したことはありませんよ。

 

ただし、消費期限切れの魚を食べた結果、何か問題が生じた場合の責任は負えませんので、刺身を食べるかどうかは自己判断でお願いします。

 

特に青魚類は消費期限が短いため、当日中に食べることを推奨します(個人的には翌日でも食べますが)。

 

子供は抵抗力が弱いため、前日の刺身は加熱処理などをしてから与えるのがよいでしょう。

傷んだ刺身の見分け方と腐敗の兆候は何か?

刺身も時間が経過すると傷むことがあります。

 

傷んだ刺身を見分ける主な特徴は以下の通りです。

 

  • 血液のようなピンク色の液体が出ている
  • 白い薄膜が表面に覆っている
  • 触るとぬめりや粘りが感じられる
  • はっきりとした異臭がする
  • 刺身全体が黒ずんで変色している

 

これらの兆候が見られる場合は、その刺身を食べるのは危険です。

 

食中毒を引き起こし、重い下痢を引き起こす可能性が高いため、食べずに廃棄することをおすすめします。

さらに、この段階で腐敗が進んでいる場合、加熱しても安全ではないため、残念ながら廃棄するのが最善の選択です。

 

翌日の残り刺身を活用する3つのアレンジレシピ

もし翌日に刺身が余ってしまったら、生で食べるのに抵抗があれば、焼いてしまうのもよい方法です。

 

てんかな
子供にはバター醤油で味付けして、フライパンで焼いたりしますよ。

 

ぜひ、様々なアレンジで翌日の刺身を楽しんでみてください。
ここでは、刺身を活用したアイデア料理を3つご紹介します。

 

①醤油とわさびでマリネする

残った刺身を醤油と溶かしたわさびでマリネすると、新しい味わいに生まれ変わりますよ。

 

わさびの抗菌作用が刺身の持ちをよくする効果も期待できます

 

翌日刺身を食べる予定がある場合、前日に準備しておくとよいでしょう。

 

②竜田揚げ風にする

マグロ、サーモン、カツオなどの刺身は、片栗粉をまぶして竜田揚げ風にするととても美味しいです。

 

加熱することで安全性が高まり、ご飯のおかずとしてもぴったりですよ。

 

大根おろしやポン酢を添えてさっぱりといただくのがおすすめです。

 

③だし茶漬け風にする

ご飯の上に刻んだ海苔と残った刺身をのせ、熱い出汁をかけると、美味しいだし茶漬け風の料理ができます。

 

刺身が少ししか残っていない時には、手軽なこの方法が特によいでしょう。

 

赤身も白身もどちらの刺身も活用できますよ。

 

てんかな
生で食べるのに不安がある時は、これらの加熱調理法を試してみてくださいね。

 

まとめ

ここまで、刺身の適切な賞味期限と消費期限について詳しく解説してきました。

 

刺身の消費期限と賞味期限の違い、新鮮な状態を保つ方法、傷んだ刺身の見分け方など、おわかりいただけたと思います。

 

もし、翌日にそのまま食べるのに不安を感じる場合、ご紹介した加熱料理にアレンジしてみてくださいね。